前田和摩(まえだ・かずま)は、東京農業大学陸上競技部の男子長距離ブロックに所属する長距離ランナーです。兵庫県西宮市出身で、報徳学園高校を経て東京農業大学へ進学。2024年5月の日本選手権10000mでは27分21秒52を記録し、U20日本新記録を樹立したことで全国的な注目を集めました。
2026年10月現在は大学4年生。10月17日に開催された第103回箱根駅伝予選会では、ハーフマラソンを1時間1分57秒で走り、全体7位、日本人2位で東京農業大学の総合5位通過に貢献しました。最後の箱根駅伝に向けては、エースが集まる2区での区間賞争いを目標に掲げています。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- プロフィール:2005年1月16日生まれ、兵庫県西宮市出身。報徳学園高校から東京農業大学へ進んだ長距離選手。
- 主な記録:10000m27分21秒52はU20日本記録。ハーフマラソンの自己ベストは1時間1分42秒。
- 2026年の現在地:箱根駅伝予選会で全体7位、日本人2位。東京農業大学の本大会出場を支え、2区での区間賞争いを目指す。
- 卒業後の進路:本人が2026年8月の大学陸上部ブログで実業団入りを明かし、世界選手権やオリンピックでのメダル獲得を目標に掲げている。
【プロフィール】前田和摩は何者?西宮市出身の実力派ランナー
前田和摩は、トラック競技と大学駅伝の両方で実績を残してきた日本の長距離選手です。とりわけ、大学2年時にマークした10000m27分21秒52は、その後の競技人生を語るうえで欠かせない記録となっています。
基本プロフィールは次のとおりです。
- 名前:前田和摩(まえだ・かずま)
- 生年月日:2005年1月16日
- 年齢:21歳(2026年10月21日時点)
- 出身地:兵庫県西宮市
- 出身高校:報徳学園高校
- 大学:東京農業大学
- 学部・学科:国際食料情報学部・食料環境経済学科
- 学年:4年(2026年度)
- 競技種目:長距離走、駅伝
前田の特徴は、早い段階から全国レベルの実績を残しながら、大学入学後もさらに記録を伸ばした点にあります。高校時代から5000mで力を発揮し、大学では10000mの日本トップクラスの記録を打ち立てました。
一方、大学生活は記録更新だけの順調な道のりではありませんでした。本人は2026年8月5日に東京農業大学陸上競技部男子長距離ブロックの公式ブログを更新し、喘息や度重なる故障によって、思うように競技を続けられない時期があったと振り返っています。
同じブログでは、副将としての立場やチームへの思いにも言及。大学最後のシーズンを迎えた現在は、個人記録だけでなく、チームを箱根駅伝で上位へ押し上げる役割も担っています。
【経歴・年表】報徳学園から東京農業大学へ、才能が開花した道のり
前田和摩の競技歴を振り返ると、高校時代の全国大会での活躍、大学入学直後の駅伝予選会での快走、そして10000mでの日本記録樹立という大きな節目が見えてきます。
| 時期 | 主な出来事 | 実績・ポイント |
|---|---|---|
| 高校時代 | 報徳学園高校で競技力を磨く | 2022年インターハイ男子5000mで日本人トップの4位 |
| 2023年6月 | 全日本大学駅伝関東地区選考会 | 10000m28分03秒51。1年生ながら日本人トップの走り |
| 2023年10月 | 第100回箱根駅伝予選会 | ハーフ1時間1分42秒。全体9位、日本人トップ |
| 2024年1月 | 第100回箱根駅伝 | 7区を走り、区間13位 |
| 2024年5月 | 第108回日本選手権10000m | 27分21秒52で3位。U20日本新記録を樹立 |
| 2025年1月 | 第101回箱根駅伝 | 東京農業大学は予選会で本大会出場を逃す |
| 2026年1月 | 第102回箱根駅伝 | 2区で区間11位、1時間6分31秒 |
| 2026年10月17日 | 第103回箱根駅伝予選会 | 1時間1分57秒で全体7位、日本人2位。チームは総合5位 |
| 2027年1月予定 | 第103回箱根駅伝 | 大学最後の箱根路。2区での区間賞争いを目指す |
高校時代の前田は、2022年のインターハイ男子5000mで日本人トップの4位に入り、長距離界で存在感を示しました。報徳学園で培った走力を土台に、東京農業大学へ進学すると、1年生の段階からチームの主力として活躍します。
大学入学後の2023年6月には、全日本大学駅伝の関東地区選考会で10000m28分03秒51を記録。さらに同年10月の箱根駅伝予選会では、初のハーフマラソンながら1時間1分42秒で走り、全体9位、日本人トップとなりました。
この予選会で東京農業大学は総合11位でしたが、第100回大会の記念大会では出場枠が拡大されていたため、10年ぶりの本大会出場を実現しました。前田はチーム復活の象徴的な存在となり、全国の駅伝ファンから注目を集めます。
しかし、その後は故障や体調面の問題に苦しみました。2024年10月の予選会では東京農業大学が11位となり、翌2025年1月の箱根駅伝出場を逃します。個人の能力だけではチームの本大会出場を保証できないという、大学駅伝の厳しさを経験した時期でもありました。
2025年秋の予選会では東京農業大学が6位で通過し、前田も個人14位で貢献。2026年1月の箱根駅伝では花の2区を任され、区間11位で走り切りました。そして2026年10月、大学最後の予選会を迎えています。
【記録を徹底解説】10000m27分21秒52とハーフ1時間1分42秒の価値
前田和摩が注目される最大の理由は、トラック競技とロードレースの双方で高い水準の記録を持っていることです。東京農業大学陸上競技部の記録資料や日本陸上競技連盟の公表記録を確認すると、主な自己ベストは次のように整理できます。
- 5000m:13分46秒71
- 10000m:27分21秒52
- ハーフマラソン:1時間1分42秒
10000mの27分21秒52は、2024年5月3日の第108回日本選手権で記録したものです。前田は男子10000mで3位に入り、U20日本新記録を樹立しました。当時20歳未満の選手による日本記録を塗り替えたことで、大学長距離界の有力選手として一躍脚光を浴びました。
ここで押さえておきたいのが、「日本人学生最高記録」という表現の意味です。27分21秒52は日本人学生の歴代トップ級の記録として報じられてきましたが、外国人留学生を含めた日本学生記録と同じものではありません。日本陸上競技連盟の記録区分ではU20日本記録として掲載されており、記録を比較する際には対象となるカテゴリーを区別する必要があります。
一方、ハーフマラソンの1時間1分42秒は、2023年10月14日の第100回箱根駅伝予選会でマークした記録です。大学1年生で初めてハーフマラソンに挑戦し、全体9位、日本人トップでゴールしました。長距離のスピードだけでなく、21.0975kmを走り抜く持久力も早い段階から備えていたことが分かります。
トラックの10000mとハーフマラソンは、同じ長距離種目でも求められる能力が異なります。10000mでは高い巡航速度とラストスパートへの対応力が問われる一方、ハーフマラソンでは長時間にわたってペースを維持する力や、レース後半の粘りが重要です。
前田は両方で優れた実績を持っています。だからこそ、トラックでの記録を箱根駅伝の結果にどう結びつけるのかが、長く注目されてきました。自己ベストの数字だけでは測れない、駅伝での位置取りや勝負どころへの対応が、今後の評価を左右します。
【2026年現在】箱根駅伝予選会の結果と東京農業大学への貢献
2026年10月17日に行われた第103回箱根駅伝予選会で、東京農業大学は総合5位、10時間34分33秒で本大会出場を決めました。前回の6位から順位を一つ上げ、2年連続72回目の出場を確保しています。
チームを引っ張った前田は、ハーフマラソンを1時間1分57秒で走り、全体7位、日本人2位でフィニッシュしました。日本人トップを目指していた本人にとっては、満足しきれる結果ではなかったものの、チームの予選突破に欠かせない走りとなりました。
東京農業大学陸上競技部が公表した大会結果でも、前田の記録は1時間1分57秒、個人7位、日本人2位とされています。月刊陸上競技の「月陸Online」や朝日新聞系の学生スポーツメディア「4years.」も、前田が日本人トップを逃した悔しさと、本大会に向けた意欲を報じました。
今回のレースでは、前半から留学生を含む先頭集団につき、後半まで上位争いを展開しました。しかし、終盤に東洋大学の宮崎優に先行され、日本人トップとの差は52秒。前田はレース後、最後まで粘り切れなかったことへの悔しさを語っています。
注目すべきなのは、結果だけでなく、そこに至る過程です。前田は2026年8月の大学陸上部ブログで、度重なる故障に苦しんできたことや、少しずつ故障の頻度が落ち着いてきたことを明かしました。10月の予選会では、夏合宿でポイント練習を継続できたことが、走りにつながったと振り返っています。
また、今回の予選会は前田個人の力だけで突破したわけではありません。東京農業大学では、内田温規が全体28位に入り、チーム上位7人が100位以内を確保しました。個人のエースに頼るだけでなく、チーム全体の走力が底上げされている点も、2026年の重要な変化です。
前田自身も、チーム全体の成長を感じながら大学最後の駅伝シーズンを戦っています。2027年1月の本大会では、個人の好走に加え、東京農業大学がシード権争いに食い込めるかどうかが大きな焦点になります。
【箱根駅伝2026・2027】2区区間賞への意欲と、残された課題
前田和摩の箱根駅伝での歩みを整理する際には、2026年1月の本大会と、2026年10月の予選会を混同しないことが大切です。2026年1月の第102回大会では、前田はエース区間の2区を走り、区間11位という結果でした。
2区は、各大学の主力ランナーが集まりやすい区間です。序盤の流れを作るだけでなく、順位を押し上げる走りが求められます。10000m27分21秒52という実績を持つ前田にとっても、単純なスピードだけではなく、長い距離でのペース配分や他校のエースとの駆け引きが試される舞台です。
そして2026年10月17日の予選会後、前田は大学最後の箱根駅伝に向け、2区で区間賞争いをしたいという目標を明らかにしました。月陸Onlineの報道によると、前田はシード権獲得への貢献を目指し、エースが集まる2区で勝負したい考えを示しています。
ただし、前田は2026年1月の箱根駅伝で2区の区間賞を獲得したわけではありません。このときの成績は区間11位です。区間賞争いは、次回の第103回大会に向けた目標であり、すでに達成した実績とは区別する必要があります。
2027年1月の本大会で2区を走るかどうかも、記事執筆時点では確定していません。本人は6区以外なら対応できると考えている旨を語りつつ、2区への希望を表明しています。実際の区間配置は、チームの戦略や選手の状態を踏まえて決まります。
区間賞を争うために重要なのは、自己ベストの更新だけではありません。前半で余分な力を使い過ぎず、終盤までスピードを維持できるか、相手の仕掛けに反応できる余力があるか、そして故障なく練習を積み重ねられるかが問われます。
前田が大学時代に繰り返し直面してきたのは、能力の高さとコンディション維持を両立させる難しさでした。2026年秋の予選会は復調を印象づける結果となりましたが、本人もまだ改善の余地を感じています。最後の箱根路で、記録上の実力を駅伝の結果へ結びつけられるかが最大の見どころです。
【卒業後の進路】実業団で世界選手権・オリンピックを目指す
前田和摩の卒業後の進路については、2026年8月5日に東京農業大学陸上競技部男子長距離ブロックの公式ブログで本人が言及しています。前田は、大学卒業後も実業団で競技を続ける予定であることを明かしました。
同じ投稿では、オリンピックや世界選手権でメダルを獲得するという目標を諦めていないことも表明しています。大学での実績をゴールとするのではなく、社会人ランナーとしてさらに競技力を高め、世界の舞台を目指す意向が読み取れます。
一方、本人のこのブログでは、進む実業団の企業名までは示されていません。具体的な所属先については、本人や受け入れ先からの正式発表が今後の判断材料になります。企業名を伴わない段階で、特定の実業団への入部が決まったと断定することはできません。
実業団で競技を続ける場合、大学駅伝とは異なる環境で、トラック競技やロードレース、マラソンなどを見据えた競技生活が始まります。世界選手権やオリンピックを目指すには、国内のトップ選手との競争に加え、国際大会で通用する記録やレース運びを身につける必要があります。
前田にとって、大学時代の故障経験は今後の課題であると同時に、身体の使い方やトレーニング方法を見直す機会にもなっています。本人は公式ブログで、故障の頻度が落ち着き、同じ部位を繰り返し痛めることが少なくなってきたと説明しました。競技を長く続けるための土台を整えられるかどうかは、社会人以降の成長を占う重要なポイントです。
大学最後の箱根駅伝は、前田にとって一つの区切りになります。しかし、本人が掲げる目標は、その先の世界大会にあります。箱根でどのような走りを見せるのかと同時に、実業団での新たな挑戦にも注目が集まりそうです。
【注目される理由】記録だけでは語れない前田和摩の強み
前田和摩が多くの駅伝ファンや陸上関係者から注目される理由は、10000m27分21秒52という記録だけではありません。高校時代からの実績、大学1年時の衝撃的な予選会デビュー、故障による苦難、そして最終学年での復調という経過が、選手としての評価に厚みを与えています。
第一の強みは、トラックとロードの双方で実績を持つことです。10000mではU20日本記録を樹立し、ハーフマラソンでも1時間1分42秒をマークしました。異なる距離で結果を残してきたことは、駅伝での起用区間を考えるうえでも大きな材料になります。
第二の強みは、苦しい展開でも前を追う姿勢です。2026年10月の予選会では、留学生を含む先頭集団に食らいつき、終盤に先行を許してからも1時間1分57秒でまとめました。本人にとっては悔しさの残るレースでしたが、チームの予選突破に貢献したことは確かな成果です。
第三の注目点は、個人のエースとしてだけでなく、チームの一員として結果を残そうとしていることです。2026年の東京農業大学は、前田だけでなく複数の選手が上位でフィニッシュし、チーム全体で予選会を突破しました。前田の走りがチームに勢いを与え、周囲の選手の成長と組み合わさることで、箱根本大会での可能性も広がります。
一方で、評価を急ぎ過ぎないことも大切です。10000mの記録が優れているからといって、箱根駅伝で必ず区間賞を獲得できるわけではありません。駅伝はコース、気象条件、レース展開、当日のコンディション、他校の選手との相対的な力関係によって結果が変わります。
前田の今後を判断するうえでは、記録だけでなく、故障せずに練習を継続できているか、予選会や本大会で後半の粘りを発揮できるか、チーム目標にどれだけ貢献できるかを合わせて見ることが重要です。数字の大きさと実戦での成果を切り分けて考えることで、選手の現在地をより正確に理解できます。
【前田和摩】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:前田和摩は何歳ですか?
A1:2005年1月16日生まれで、2026年10月21日時点では21歳です。兵庫県西宮市出身で、報徳学園高校から東京農業大学へ進学しました。
Q2:前田和摩の10000mの自己ベストは何分ですか?
A2:27分21秒52です。2024年5月3日の第108回日本選手権で記録し、男子10000mで3位に入るとともに、U20日本新記録を樹立しました。
Q3:前田和摩のハーフマラソンの自己ベストは何分ですか?
A3:自己ベストは1時間1分42秒です。2023年10月14日の第100回箱根駅伝予選会でマークし、全体9位、日本人トップでフィニッシュしました。2026年10月の予選会では1時間1分57秒を記録しています。
Q4:前田和摩は2026年の箱根駅伝で2区の区間賞を獲得しましたか?
A4:いいえ。2026年1月の第102回箱根駅伝では2区を走り、区間11位でした。2026年10月の予選会後には、2027年1月の第103回大会で2区の区間賞争いをしたいという意欲を示しています。
Q5:前田和摩の卒業後の進路は決まっていますか?
A5:本人は2026年8月5日の東京農業大学陸上競技部公式ブログで、卒業後は実業団で競技を続ける予定だと明かしています。オリンピックや世界選手権でのメダル獲得を目標に掲げていますが、同投稿では所属企業名までは公表していません。
Q6:前田和摩が注目される理由は何ですか?
A6:10000m27分21秒52のU20日本記録、ハーフマラソン1時間1分42秒の実績に加え、大学駅伝での経験や故障を乗り越えてきた経緯が注目されています。2026年10月の予選会では日本人2位で東京農業大学の本大会出場に貢献し、大学最後の箱根駅伝に向けてさらなる活躍が期待されています。
まとめ:前田和摩の現在地と、2027年箱根駅伝で注目すべき点
前田和摩は、報徳学園高校から東京農業大学へ進み、10000m27分21秒52のU20日本記録を樹立した長距離ランナーです。ハーフマラソンでも1時間1分42秒の自己ベストを持ち、トラックとロードの両方で高い能力を示してきました。
2026年10月17日の箱根駅伝予選会では、1時間1分57秒で全体7位、日本人2位となり、東京農業大学の総合5位通過に貢献しました。故障に苦しんだ時期を経て、大学最後のシーズンに再び存在感を示しています。
今後の最大の焦点は、2027年1月の第103回箱根駅伝でどの区間を走り、どこまで順位を押し上げられるかです。本人は2区での区間賞争いを目標に掲げていますが、実際の区間配置や結果は今後のチーム戦略と当日の状態によって決まります。
さらに、卒業後は実業団で競技を継続し、世界選手権やオリンピックでメダルを獲得するという目標も明らかにしています。大学駅伝での最後の挑戦と、その先に続く世界への道。前田和摩の現在地を知るうえでは、自己ベストだけでなく、故障からの復調、駅伝での勝負強さ、そしてチームへの貢献を合わせて追うことが重要です。 (出典: 前田和摩(Yahoo!ニュース))