岐阜県関市の東部、清流・津保川(つぼがわ)と緑深い山並みに抱かれた小高い丘に佇む「上之保温泉ほほえみの湯」。かつての水害という苦難を乗り越えて営業再開を果たし、近年は指定管理者「With MAGO」のもとでテントサウナの導入やRVパークの開設など、時代に即した新たな価値を次々と創出しています。
四季折々の日本庭園を見下ろす開放的な露天風呂や、肌に吸い付くような良質な天然温泉、そして特産の「上之保ゆず」をふんだんに使った名物グルメなど、訪れる人々を惹きつけてやまない理由が数多く存在します。本稿では、最新の利用料金や営業時間、サウナや泉質の特徴から、混雑を避ける実践的なコツまで、現地情報をもとに余すところなく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:平成30年7月豪雨の被災から不屈の営業再開を遂げ、現在はRVパークやテントサウナを備えた先進的な日帰り温泉として進化。
- 要点2:週替わりで男女が入れ替わる「木の湯」「蛍石の湯」を擁し、大自然と満天の星空を仰ぐ露天風呂の開放感は地域屈指。
- 要点3:良心的な料金設定と上之保特産のゆずを活かした絶品サ飯(温泉グルメ)が揃い、ドライブやアウトドアの目的地として高い満足度を誇る。
【営業再開の軌跡】豪雨被害を乗り越え愛され続ける「ほほえみの湯」の原点
上之保温泉ほほえみの湯を語るうえで欠かせないのが、未曾有の自然災害からの復興の歩みです。2018年(平成30年)7月の豪雨災害において、施設の下を流れる津保川が記録的な氾濫を引き起こし、関市上之保地区一帯は甚大な浸水被害に見舞われました。高台にあった施設本体への直接的な被害のみならず、インフラの寸断や地域コミュニティの打撃により、一時は長期休業を余儀なくされる厳しい局面に立たされたのです。
地域住民にとっての心の拠り所であり、社交の場でもあった温泉の灯を消してはならないという強い熱意のもと、関市やボランティア、全国からの支援の手によって復旧作業が進められました。そして見事に営業再開を果たした際、湯船に再び浸かった地元住民の「やっぱりここのお湯が一番落ち着く」という安堵の声は、報道各社でも大きく取り上げられました。
現在では指定管理者制度の導入により「With MAGO」が運営を担い、伝統的な湯治場の温もりを保ちながらも、愛好家の心を掴むサウナ設備の刷新や車中泊需要に応える公認RVパークの併設など、現代的なレジャーニーズを融合させた再生モデルとして注目を集めています。
【2026年最新】上之保温泉ほほえみの湯の料金・営業時間・基本スペック
訪問を計画するにあたって、まず把握しておきたい基本スペックを整理しました。公設民営ならではの極めてリーズナブルな価格設定が維持されており、日常使いから週末のツーリング、ドライブの目的地としても抜群のコストパフォーマンスを誇ります。
| 項目 | 施設スペック・詳細データ | 一般的な日帰り温泉の基準 | 編集部の見解・評価 |
|---|---|---|---|
| 利用料金(大人) | 大人 600円〜700円前後(入湯税50円別途要) | 850円〜1,200円 | 入湯税を含めても極めて良心的。ワンコイン感覚で本格温泉を楽しめる。 |
| 営業時間 | 10:00〜21:00(最終受付 20:30) | 10:00〜22:00 | 夜間の山道運転を考慮すると、20時前後の退館スケジュールが推奨される。 |
| 定休日(休館日) | 毎週火曜日(祝日の場合は翌平日) | 年中無休または不定休 | 火曜定休が基本。大型連休や年末年始の臨時営業は公式発信の確認が必須。 |
| サウナ・水風呂 | 内風呂サウナ+「蛍石の湯」にテントサウナ導入 | 標準的なドライサウナのみ | 大自然の澄んだ外気を活かしたテントサウナ体験は希少価値が極めて高い。 |
| 駐車場・RVパーク | 無料大型駐車場完備+公認RVパーク併設 | 無料駐車場のみ | キャンピングカーでの車中泊旅と温泉利用をシームレスに両立可能。 |
露天風呂と泉質のリアル検証|「木の湯」と「蛍石の湯」の違いとサウナ体験
ほほえみの湯の浴室は、情緒ある木製浴槽が落ち着きを醸し出す「木の湯」と、透明感あふれる石造りが美しい「蛍石の湯」の2種類で構成されています。男女の浴室は毎週木曜日に固定で入れ替わる運用となっており、訪れる週によって異なる趣を堪能できます。
肌を優しく包み込むアルカリ性単純温泉の恵み
泉質は無色透明のアルカリ性単純温泉。刺激が少なく、小さな子どもから高齢者まで安心して長湯できる肌触りの良さが特徴です。現地利用者からは「湯上がりに肌がしっとりする」「冷え性でも芯から温まり、帰りの車内でもポカポカが持続する」と高く評価されています。日によっては温泉特有の柔らかなぬめり感が肌に感じられ、津保川のせせらぎと鳥のさえずりを耳にしながら浸かる露天風呂は、まさに日々の喧騒を忘れさせる極上の癒やし空間です。
「蛍石の湯」に導入された本格テントサウナと外気浴
サウナ愛好家にとって見逃せないのが、露天エリアに導入された「テントサウナ」です。薪ストーブや本格的な熱源によってしっかりと温められたテント内では、セルフロウリュによる心地よい熱波を体感できます。テントを出た後は、山あいの冷涼な地下水を用いた水風呂で一気にクールダウン。津保川から吹き上げる清らかな川風を全身に浴びながらの外気浴は、都市部のサウナ施設では決して味わえない深いリラクゼーション(ととのい)をもたらしてくれます。
【名物グルメ】食事処(レストラン)で味わう関市上之保の絶品ゆずグルメ
湯上がりの楽しみである館内のお食事処では、地元・関市上之保の名産品である「上之保ゆず」を巧みに取り入れたローカルメニューが並びます。上之保のゆずは、昼夜の寒暖差が大きい山間地域で栽培されるため、香りの高さと酸味のキレが際立っていることで全国的に知られています。
特に人気を集めているのが、爽快な香りが鼻腔をくすぐる「ゆずうどん」や、特製ゆず果汁・ゆず胡椒で下味をつけた「鶏のからあげ定食」です。さっぱりとした後味ながら、出汁や鶏肉の旨味を最大限に引き出した料理は、温泉で火照った身体に心地よく染み渡ります。地元のお母さんたちが腕を振るうような素朴で丁寧な味付けは、単なる温浴施設の軽食コーナーの域を超えており、食事を目当てに訪れるリピーターも少なくありません。
【実態検証】利用者の生の声と口コミ評判|混雑状況とアクセス・注意点
大手クチコミサイトやSNS、地元コミュニティにおけるリアルな評価を分析すると、訪問前に把握しておくべきいくつかの傾向が浮かび上がってきます。
利用者のリアルな生の声
「清流沿いの鮎釣りや渓流釣りの帰りに立ち寄った。冷えた身体が芯まで温まり、露天から眺める新緑が最高だった」「週末の夜に訪れたら、街灯が少ないおかげで露天風呂から満天の星空が見えた」といった、自然環境とロケーションを称賛する声が圧倒的多数を占めます。一方で、「桜の開花時期や紅葉の行楽シーズンは、駐車場が一時的に満車に近くなることがある」という声もあり、季節による繁閑の差が存在します。
混雑する時間帯と快適に過ごすためのコツ
施設が最も混雑するのは、週末の15:00〜18:00頃です。地元住民の夕方の入浴時間と、ドライブや登山帰りの行楽客の利用時間が重なるため、ゆったりと静寂を楽しみたい場合は「オープン直後の10:00〜12:00」または「混雑が落ち着く19:00以降」を狙うのが賢明な選択となります。
アクセスにおける注意点
関市の中心部や美濃インターチェンジ方面から車で向かう場合、県道を進むにつれて山深いワインディングロードへと景色が変わります。道幅は基本的に整備されていますが、一部で見通しの悪いカーブが存在するため、スピードの出し過ぎには十分注意が必要です。また、冬期(12月下旬〜2月)は路面凍結や積雪のリスクがあるため、スタッドレスタイヤの装着が必須となります。
一般に知られていない盲点とネットの誤解
ネット上の情報や古いクチコミには、現在の利用実態と異なる誤解が散見されます。訪問時のトラブルを防ぐため、以下の盲点を事前に押さえておきましょう。
誤解1:テントサウナは毎日・男女どちらでも利用できる?
テントサウナが設置されているのは「蛍石の湯」の露天エリアです。前述の通り、男女の浴室は毎週木曜日に入れ替わるため、その週に男性が「蛍石の湯」なのか、女性が「蛍石の湯」なのかによってサウナを利用できる性別が異なります。テントサウナを目当てに訪れるサウナーの方は、事前に公式案内で当週の男女割り当てを確認することが必須です。
誤解2:公衆浴場だからシャンプーやドライヤーはない?
格安の日帰り温泉の中にはアメニティ類が一切備え付けられていない施設もありますが、ほほえみの湯ではボディソープやリンスインシャンプー、無料のドライヤーがしっかりと完備されています。手ぶらセットのタオル販売もあるため、急なドライブの途中に思い立って立ち寄っても問題なく利用できます。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
本施設の強みと特徴を踏まえると、向いている人とそうでない人の条件は明確です。
- 心からおすすめできる人:
- 大自然の澄んだ空気や川のせせらぎを感じながら、開放的な露天風呂でリフレッシュしたい人
- テントサウナでのロウリュと自然外気浴による本格的な「ととのい」を体験したい人
- キャンピングカーや車中泊を絡めて、良質な温泉と地元グルメを同時に堪能したい人
- 訪問に慎重になるべき人:
- 公共交通機関(電車・路線バスのみ)で手軽にアクセスしたい人(本数が極めて限られるため車移動が前提)
- 深夜遅くまでの営業や、大規模な漫画コーナー・リクライニングシートでの長時間の仮眠を求める人
【上之保 温泉 ほほえみ の 湯】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:テントサウナの利用に追加料金はかかりますか?
A1:テントサウナは温泉入館料のみで利用可能です(特別な貸切イベント時を除く)。ただし、設置されているのは「蛍石の湯」側のみとなるため、週替わりの男女スケジュールを事前に確認することをおすすめします。
Q2:RVパークを利用したい場合、事前予約は必要ですか?
A2:はい、RVパークの利用には事前予約が推奨されています。1区画につき車両1台の駐車が原則となっており、電源設備の利用やチェックイン手続きについては施設への事前連絡または提携予約サイトからの申し込みが必要です。
Q3:小さな子ども連れやタトゥーのある人の入浴制限はありますか?
A3:オムツの取れていない乳幼児の浴槽利用については制限が設けられている場合があるため、ベビーバス等の利用について受付でご確認ください。また、一般的な日帰り温浴施設と同様、入れ墨・タトゥー(シール含む)のある方の入浴はお断りされています。
Q4:冬場にノーマルタイヤで訪れることは可能ですか?
A4:12月下旬から3月上旬にかけては、岐阜県関市上之保地区の山間部において路面凍結や降雪の危険が高まります。晴天時であっても日陰や橋の上が凍結しているケースが多いため、冬期は必ずスタッドレスタイヤを装着して訪れてください。
まとめ:豊かな自然と人の温もりに包まれる極上の湯治体験へ
岐阜県関市の山懐に佇む「上之保温泉ほほえみの湯」は、過酷な豪雨被害を跳ね除けて復活を遂げた、力強い生命力と地域愛に満ちた名湯です。清流・津保川を見下ろす露天風呂の圧倒的な開放感、週替わりで楽しめるテントサウナ、そして特産のゆずを使った絶品料理の数々は、訪れるすべての人の心と身体を温かく解きほぐしてくれます。
ドライブやアウトドアの立ち寄り先としてはもちろん、日々の疲れをリセットするための目的地として、ぜひ次の休日に足を運んでみてください。四季折々の表情を見せる大自然と清らかな湯が、日常を忘れさせる最高の微笑みで迎えてくれるはずです。 (出典: 上之保 温泉 ほほえみ の 湯(Yahoo!ニュース))