お正月を彩ったしめ縄や松飾り、1年間お世話になったお札・お守りに感謝を込めて焚き上げる冬の伝統行事「どんど焼き(古神札焼納祭)」。札幌市内の主要神社でも例年1月中旬を中心に執り行われますが、神社ごとに斎行日や納札の受付期間が微妙に異なるため、事前に日程を把握しておくことが欠かせません。
近年では環境配慮やダイオキシン対策から、以前は持ち込めた「ある物」が完全に受け入れ不可になるなど、分別のルールも厳格化しています。2026年の最新日程をはじめ、北海道神宮、琴似神社、西野神社、札幌護国神社などのスケジュールや持ち込み制限の真相、さらには期間に遅れてしまった場合の対処法まで、現場取材の知見をもとに分かりやすく解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:北海道神宮の「古神札焼納祭」は2026年1月14日開催。札幌市内の主要神社では1月14日〜18日頃にかけて順次斎行・納札受付が実施される。
- 要点2:プラスチック製のみかん、不燃性の針金、ビニール類は持ち込み厳禁。近年は人形や仏具、結納品のどんど焼きへの投入も制限が強まっている。
- 要点3:受付期間を逃した場合でも、通年で納札所を設置している神社を活用するか、塩で清めて家庭ごみとして適正に処分することが可能。
【2026年最新】札幌主要神社のどんど焼き日程・受付時間一覧
札幌市内の神社におけるどんど焼きは、小正月である1月15日前後に集中します。ただし、神事そのものが執り行われる日時と、一般参拝者が古神札やお飾りを預けられる納札所の受付期間にはズレがある場合が少なくありません。直前に慌てないよう、各社の2026年最新スケジュールを整理しました。
| 神社名 | 2026年斎行予定・受付期間 | お焚き上げ・受付時間 | 主な受け入れ品・特記事項 |
|---|---|---|---|
| 北海道神宮 (中央区宮ヶ丘) | 2026年1月14日(水) (古神札焼納祭) | 神事:10:00〜 受付:前日〜当日午前 | 神札・お守り・注連縄など。 ※不燃物、みかん、人形、仏具は持込不可。 |
| 西野神社 (西区平和1条) | 2026年1月15日(木) | 9:00〜16:30頃 (事前納札箱あり) | 神札、お守り、破魔矢、神棚。 人形類は別途「人形供養」として受付(有料)。 |
| 琴似神社 (西区琴似1条) | 2026年1月14日(水)〜15日(木) | 14日:9:00〜16:00 15日:9:00〜15:00 | 神札・注連縄・縁起物。 地下鉄琴似駅からの徒歩アクセス良好。 |
| 札幌護国神社 (中央区南15条西) | 2026年1月15日(木) | 9:00〜15:00前後 | 神札・お守り・お正月飾り全般。 境内の多賀神社側でも対応。 |
| 白石神社 (白石区本通) | 2026年1月15日(木)〜16日(金) | 9:00〜15:30 | 正月飾り、古いお札。 金属類や不燃物は完全分別が必要。 |
道内随一の規模を誇る北海道神宮の古神札焼納祭は、毎年原則として1月14日に厳修されます。境内の特設焼納場には巨大な火炉が設けられ、神職による祝詞奏上のあと、浄火によって古い御神札が天へと送られます。当日早朝は近隣道路や神宮駐車場が混雑するため、余裕をもった行動が求められます。
実は持ち込めない?どんど焼きでNGな「意外な物」の真相
「神社で火を焚いているのだから、正月飾りや縁起物はなんでも放り込んでよい」という考えは、現代のどんど焼きにおいては完全に誤りです。近年、札幌市内のほぼすべての神社で分別の徹底が呼びかけられています。背景にあるのは、煙害や有害物質の発生防止、そして安全な焼納神事の維持という切実な事情です。
持ち込み不可とされる代表的な品目一覧
- プラスチック製品・化繊類:しめ縄に付いているプラスチック製の橙(みかん)、ビニール紐、水引のプラスチック芯、包装袋など
- 金属類・不燃物:針金、ホチキスの芯、陶器製の御神酒徳利、ガラスケース、鈴、だるまの底に入っている土・重り
- 食品・生もの:本物の餅、生果物、みかん、菓子類(カビや異臭の原因となり、煙とともに飛散する恐れがあるため)
- 仏教用品・仏具:寺院のお札やお守り、念珠、位牌、経本、仏像(※基本的には授与された寺院へ返納するのが本義)
- 生活用品・思い出の品:年賀状、写真、衣類、結納品、私物の手紙、印鑑
特に見落としがちなのが、しめ縄に取り付けられたプラスチックの飾りや針金です。神社によっては納札所の前に分別台が用意されており、参拝者自身で金具やビニールを外すよう求められます。極寒の境内でかじかんだ手を使って針金を外すのは大変な作業となるため、あらかじめ自宅で解体・分別を済ませてから持参するのがスマートな参拝マナーです。
【実態検証】利用者の生の声と現場目線で見えたリアル
実際のどんど焼き当日は、どのような雰囲気や混乱が生じているのでしょうか。札幌市内の主要神社を訪れた参拝者の証言やSNS上の投稿、神社関係者への聞き取りから、現場のリアルな実態が浮かび上がってきます。
「北海道神宮のどんど焼きへ14日の午前中に行きましたが、車列が鳥居前まで伸びていて駐車場に入るだけで40分以上かかりました。雪道で路面もツルツルな上、大きな正月飾りを抱えて歩く人が多く、境内は想像以上の熱気と混雑でした」(札幌市在住・40代男性)
「西野神社へお札を納めに行きましたが、案内看板に『不燃物持ち帰り』の注意書きが大きく掲示されていました。紙袋やビニール袋に入れて持参した人が、袋ごと火の中に投げ入れようとして神職の方に止められる場面も見かけました。紙袋すら持ち帰りが必要な場合があるので注意が必要です」(札幌市在住・30代女性)
冬の札幌特有の要因として、雪による足元の悪さと防寒対策は極めて重要です。神事の煙を浴びて一年の無病息災を祈る参拝者で火の周囲には人垣ができますが、風向きによっては強い煙と灰が舞い降ります。ダウンジャケットなどに火の粉や灰が付着するトラブルを避けるためにも、化繊の高級アウターは避け、フードやマフラーでしっかり防護して向かうのが実用的です。
一般に知られていない盲点とネットの誤解
どんど焼きに関してネット上でよく見られる疑問や誤解について、民俗学的・実務的な観点から真実を紐解いていきます。
誤解1:「神社のお札と寺院のお守りは一緒に焼いても問題ない?」
神道と仏教は本来異なる教義を持つため、神社の古神札焼納祭にお寺のお守りや仏具を出すのは原則としてタブーです。寺院で授かったものは、そのお寺(または同宗派の寺院)の「お焚き上げ法要」や納札所に納めるのが正式な作法です。ただし、一部の地域神社では寛容に預かってくれるケースもありますが、基本的には分けるのが礼儀と心得ましょう。
誤解2:「人形やぬいぐるみもどんど焼きの火で供養できる?」
古くなった日本人形や雛人形、ぬいぐるみをどんど焼きの炎に投入することは、現在札幌市内のほぼすべての神社で禁止されています。化学繊維やガラス眼、金属部品が多用されているため環境負荷が高く、煙炉を傷める原因になるためです。人形の処分を希望する場合は、西野神社をはじめとする「人形供養」を個別に受け付けている社寺へ依頼するか、専門のお焚き上げ業者に託す必要があります。
どんど焼きに遅れた場合の対処法|通年回収とお清め処分のステップ
仕事や急用で1月15日前後のどんど焼き期間を過ぎてしまった場合、どのように処置すべきなのでしょうか。決して「次の年のどんど焼きまでゴミ箱に放置する」必要はありません。
対処法1:通年で「古神札納所」を設けている神社へ納める
北海道神宮や札幌護国神社など一部の規模の大きい神社では、どんど焼きの期間外であっても、境内に「古神札納め所」が常設されています。年中無休で古いお札やお守りを受け付けており、後日神職によってまとめてお祓い・焼納されます。ただし、正月飾り(しめ縄・門松)に関しては1月中旬を過ぎると受け入れを終了する神社が多いため、事前の社務所への確認が推奨されます。
対処法2:自宅で塩を用いて清め、札幌市のごみ収集に出す
神職の見解としても、感謝の心を込めて作法に則れば、家庭内で一般ごみ(燃やせるごみ)として処分することは決して不敬にあたりません。以下の手順で行うのが丁寧な処置法です。
- 大きめの白い半紙や新聞紙を広げる。
- しめ縄や松飾りからプラスチック、針金、金具を完全に取り外す。
- 飾りの中央・左・右の順に粗塩(天然塩)をひとつまみずつ振りかけ、清める。
- 「1年間お守りいただきありがとうございました」と感謝を一礼して唱える。
- 広げた紙で丁寧に包み、札幌市の指定有料ごみ袋(燃やせるごみ)に入れて指定日に排出する。
【プロの結論】伝統行事の継承と都市環境保全のバランス
かつては地域コミュニティの広場や農地で自由に行われていたどんど焼きですが、密集化した札幌の都市環境においては、消防条例やダイオキシン類対策特別措置法などの法的・環境的制約を強く受けます。「なんでも燃やして天に還す」というかつての風習から、「神聖な神札は神社へ還し、工業製品は正しく分別して現代のルールに従う」という意識への転換こそが、令和の時代に伝統行事を長く守り続けるための賢明な判断基準といえます。
【どんど 焼き 札幌】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:どんど焼きに持参する際、納札料(初穂料・お焚き上げ料)はいくら包むべき?
A1:お札やお守りの返納は無料の納札箱が設置されている神社が多いですが、一般的には「お気持ち(300円〜1,000円程度)」を賽銭箱や納札台の初穂料受けに納めるのがマナーです。大型の神棚や特殊な縁起物、しめ縄を多数持ち込む場合は、社務所で2,000円〜5,000円程度の初穂料を納めるのが通例です。
Q2:車で行く場合、駐車場の混雑を避ける時間帯はある?
A2:北海道神宮や琴似神社などの人気神社は、午前10時〜午後14時頃が混雑のピークとなります。スムーズに参拝・納札を済ませたい場合は、受付開始直後の早朝(午前8:30〜9:30)、または受付終了前の午後14:30以降を狙うのがおすすめです。路面凍結によるスリップ事故にも十分ご注意ください。
Q3:喪中の家のお正月飾りやお札はどう扱えばいい?
A3:身内に不幸があった喪中(忌中)の期間中は、神社への参拝やどんど焼きへの参加を控えるのが神道の慣わしです。忌明け(一般的に五十日祭を過ぎた後)に神社へ持参して納めるか、自宅でお清めの塩を振って感謝とともに一般ごみとして適正に処分してください。
Q4:前年のものではなく、数年前の古いお札やお守りも納めて大丈夫?
A4:何年前のものであっても、神社で授与された神札・お守りであればどんど焼きで納めることが可能です。「納める時期を逃して長年手元にあった」という場合でも、しっかり感謝を込めて納札所に預けましょう。
まとめ:2026年のどんど焼きをスムーズに迎えるための判断基準
札幌の冬を彩るどんど焼きは、お正月飾りを通じて家に迎え入れた歳神様(年神様)を炎と煙とともにお見送りし、新たな一年の無病息災・家内安全を願う大切な神事です。2026年のスケジュールは1月14日・15日が中心となりますが、直前になって慌てないよう、ご自身のスケジュールと最寄り神社の受付時間を照らし合わせておきましょう。
持ち込む際は、あらかじめプラスチックや不燃物の分別を徹底することが、神社側への敬意であり環境への配慮となります。万が一期間を逃してしまった場合でも、通年の納札窓口や自宅でのお清め処分という選択肢がありますので、ご自身の生活リズムに合わせて無理のない方法で感謝の気持ちを捧げてください。 (出典: どんど 焼き 札幌(Yahoo!ニュース))